たなやしき
突然ですが、みなさんは社会に貢献していますか?
もちろん貢献してる?
……なるほど。偉いです!!
では、あなたが明日事故にあって社会貢献ができなくなっても、すぐに代わりの人を用意されるでしょうか?
「ぐぬぬ……」となった方、不快な思いをさせてごめんなさい。
「俺(私)は天上天下唯一無二の存在!」と思った方、素敵です。是非とも、そのままの生き方を貫いてくださいね。
でも、実際にどんなに凄い人であろうと、代わりなんていくらでもいます。
天才・アインシュタインだって存在していなければ、それはそれで今日も地球は回っています。。。
「そんなこと、わかってるよ!」
と怒らないでください。僕も辛いんです。
誰でも代替可能な作業を繰り返し、時間は流れ、ただ老い続け死んでいく。。。
我々はそんな悲しく冷たい真実を受け止めながらも、できれば楽しく人生を送りたいのです。
本記事では代替可能な人生でも、楽しんで生きていこうと思えるキッカケになれる本をご紹介します。
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そんなに特別な生き方をしたい?
上司に出向命令を言い渡された刹那であったーーたなやしきの脳裏に聞き覚えのない男の声が木霊する。
「お前は特別になりたいか?」
その声は深淵よりも深く、黎明よりも輝いていた。
僕は口の端を少しあげた。答えは決まっていた。
ーーなりたい!僕も特別になりたいっ!!
(ご愛読ありがとうございました。たなやしき先生の次回作にご期待ください)
僕は特別になりたい。そう思います。生まれたからには、何かやり遂げたい。
特に通勤途中によく思います。
なんでもいいんです、先生。
ただ、生きた証を残したいんです。
- 一流のお笑い芸人になり人を笑顔にさせながらも、芥川賞を取っちゃうとか(M吉)
- ボイスパーカッション、商品紹介、変顔など才気あふれるアイデアで日本中の子供達に大人気のYouTuberになっちゃうとか(Hキン)
- 特殊部隊の司令官となった伝説の傭兵の遺伝子から作られたクローン人間で、父親である伝説の傭兵を倒しちゃうとか(S.S)
「自分の生きた足跡を誰かに知って欲しい」という気持ちは誰しも持っているはずです。
漫画・グラップラー刃牙でも「男は一度は世界最強に憧れる」と言ってました。それに似た衝動です。多分。
僕の場合、この衝動は社会人になり、さらに強くなっています。
厳格でメタボ気味なカタブツなおじさんたちに囲まれ、
意味不明な会社ルールに縛られ、
上司の理不尽で独特の価値観を押し付けられ、
生産性がなくつまらない飲み会は強いられ、
声がデカくて威圧的な人間が勝つ会議は繰り返され、
やりがいという名の残業にプライベートな時間は奪われます。
ある日鏡を見てみると、ストレスにより暴飲暴食が進んだ結果、メタボでハゲ散らかしている憎み蔑んでいた上司と瓜二つの姿がそこにあるではないか。そして、今日の飲み会では若い子にどんな武勇伝を聞かせようかと思案するようになります。
「そんな負のスパイラルごめんだ!俺は特別なことをやりたいんだ!!」
でも時間は有限で、仕事は無限、才能は全然。(ラップセンスゼロ)
僕もこのブログで生活できたらなぁ、なんて僅かな希望にすがりついています。
しかし、結局は何も起こらずにただ生きていくことになるでしょう。まさに替えなんて幾らでもいる社会の歯車として働いているんですね。なんという悲劇的運命。
……ごめんなさい。
みなさんを不安にさせるつもりではないんです。今この文章を書いて僕が一番不安にはなっています……
でも、安心してください!!
そんな皆様の不安を取り除く商品をご紹介します!!(キチガイスマイル)
フミコフミオさんの本「ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。」です!
この本は、社会の歯車から外れたいと願いながらも必死にオイル切れの歯車としてギシギシ言いながらかろうじて回っている僕のような方にも希望が持てる内容となっております。
特別なことはしないという生き方の肯定
「ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。」は、特別な人ではない普通の人の生き方をユーモラスに描いた少し鼻につくが面白い作品になっています。
作者は有名はてなブロガーのフミコフミオさんです。
ブログ書いているのに他人のブログはあんまり読まない僕が購読する数少ないブロガーさんです。
たなやしき
普通の会社員で鬼嫁持ち。
「きっつー」が口癖の40代の等身大のおじさん。
趣味はアンチエイジング。
幻想を求めずに、現実をか弱い力で亀のように一歩ずつ進んでいる男です。(たなやしき調べ)
参考
TOPページEverything you’ve ever Dreamed
とはいえ、人気ブロガーであり、書籍を刊行している時点で特殊なおじさんではあるのですが。
フミコフミオさんの周りには個性的で嫌な奴がたくさんいます。
フミコフミオさんはソレらを個性的な文脈で攻撃・否定しますが、現実では受け入れて胃に穴があきそうになるほど苦しみます。
その状況を自分に置き換えてみると、「きっつー」とおきまりのセリフを言いたくなりますが、フミコフミオ さんはそれを楽しんでいるようにも見られます。間違いなくドMです。
出る杭を打ちすぎだろ!
こんな鬼嫁嫌だ!
定時で帰れるとかホワイトだろ!
とかツッコミどころはありますが、その文章1行1行に、平凡な社会人をやってる僕に希望を与えてくれる力が秘められているのです。
特別な生き方なんてしなくていいよね。
歯車として、回るのもまた一興。読了後はそんな気分になりました。
最後に
いかがでしたでしょうか?
「ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。」を読んでみたくなりましたよね。
刺激はないがストレスが多い学校や職場で生きているものの、静かに大きな野望を持つ人には是非読んでほしい本です。
普通に社会人として、ただ生きていくのも悪くないなー。
毎日辛いけど、面白いネタになるなー。
とか、少しだけ日々の生活の考え方を変えてくれる本になってます。
向上心はないけど、社会に不満はありまくって、特別な人になりたい僕のオススメ本の紹介でした。
それでは、次回もたなやしきで待ってるぞ!!