たまたま、18歳の子と話す機会があった。
フレッシュで、向上心豊かで、何でも吸収するスポンジのようだった。
彼と話すと自分まで若くなった気持ちになった。
若者
たなやしき
そして、たなやしきの話は止まらない。
僕が18歳だった頃は、どんな感じだったかな?
あぁ、そういえば浪人して予備校の寮で誕生日を迎えたなぁ。
懐かしいなー。
僕の若い頃はねぇ。
ははは、オジサンも昔はそんなことで悩んだりしたなぁ。
え? オジサン昔イケメンそう?……そんなこと……あったりなんかしちゃってぇ。
え、ところでさー、今はイケメンじゃないの?
年の割には若いってよく言われるんだけどねぇ。
近頃の若者ってさぁ、活力がないよなぁ。
オジサンが若い頃は、それはもうブイブイ言わせてたもんよ。
君たちも頑張ればオジサンみたいになれるよ。
最近血圧高いんだよねぇ、
でも、飲み会後のラーメンはやめられねぇ
……
…………
……………………
若者の心
たなやしき
若者の心
たなやしき
若者の心
たなやしき
若者の心
たなやしき
……そうか、この頭に流れ込んでくるのは彼らの心の声だ。サトラレ現象だ。
一見屈託のない笑顔の奥で、彼らは僕との苦痛の時間に絶望を感じているのだ。
確かに、10年も年が離れた人と話すのは苦痛だ。僕も、何の権力も持たない40過ぎの加齢臭まみれのジジイの武勇伝やゴルフの話なんかで、貴重な時間を無駄にしたくはない。
僕には、夢もなければ、希望もない。
そんなジジイの現実を18歳に見せることに何の意味があるのだろう。
たなやしき
途方にくれたオジサンは、とっさにお見合いのような発言をする。
若者
若者の心
たなやしき
しかし、話題力に定評のある男・たなやしきは、無論YouTubeはチェック済みだ。自慢ではないが、YouTubeにかなりの可処分時間を搾取されていた。最近よく見ていた東海オンエアの話に、若者達の目の色が変わり、明らかに会話への姿勢が変わったのであった。
さて、僕が言いたいのは、世代間ギャップを埋めるためにYouTubeを見ろってこと。(ただし、やり過ぎると、流行に流されやすいキモい親父となり得るので見極めも大事)
そもそもジジイでもYouTuber見て楽しめるの?
さて、では次の命題だ。ジジイが見てもYouTubeは楽しいのか?
いきなり答えだが、基本的にジジイが見て楽しめるYouTuberは少ない。(あくまで個人の見解です)
何故ならば、YouTubeの視聴者は若年層が多いからだ。我々世代の若かった頃のようにニコニコ動画を見ている若者などおらず、皆YouTubeを見ている。(偏見)
YouTuberとして生きていくには、視聴回数を稼ぎ、広告費の報酬を得なければならない。視聴回数を増やすためには、どうしても人数が多く可処分時間も多い子供向けにならざるを得ない。つまり、そもそもテレビ大好き世代のジジイはお呼びでない。視聴ターゲットから外されているジジイにとっては、結果的に見るに耐えないYouTube動画が多い。
大人気YouTuberの「ヒカキン」、「はじめしゃちょー」、「フィッシャーズ」などは、特に子供向けであり、心が擦れたジジイにはちょっとキツイ。
とはいえ、「YouTube見る暇があるなら、NHKを見ろ」と怒り狂うださいジジイにはなりたくないので、嫌々探索してみると、ジジイにも楽しめるYouTuberも少ないながら存在することがわかった。また、見慣れてくると、前はつまらないと感じていたYouTuberの動画も面白くなってきた。
これは成長?
もしかして後退?
関係ない!楽しければいいのだ!
ということで、次の章からは、ジジイでも楽しめたオススメYouTuberをご紹介しましょう。
ジジイもハマれるオススメYouTuber
さてジジイ(僕)にでもハマれたYouTuberを紹介していきます!!
好みや人それぞれだと思うけど、普通の感性を持つたなやしきが好きな動画は、ジジイ仲間も満足できる内容となっていると思うよ。
PewDiePie
世界最強のユーチューバー。
2019年4月時点でチャンネル登録者は9200万人(ほぼフィリピンの人口)を超えており、世界最大のチャンネル登録者数を誇る。
PewDiePieと書いて、ピューディパイと読む。
チャンネル主は、フェリックス・シェルバーグさんというスウェーデン人で、「世界で最もハンサムな男」の上位にランクインするほどのグッドルッキングガイ!
元々フォトショップ職人として生計を立てていたらしく、動画内で度々面白編集した画像をよく見せてくれます。
PewDiePieさんは日本愛が物凄く、三島由紀夫から名もなき映画監督まで様々な知識を有しており、一般的な日本人を超える日本文化の好きっぷりだ。彼女のマルツィアさんと日本語の勉強をしているほどで、少しおどけて「カワイイデスネー」と動画でよく日本語を喋ってます。
動画コンテンツは、ゲーム実況、社会風刺、ネットネタを主に取り扱っています。「YLYL(You laugh, You lose)」という笑ったら負けシリーズや、「LWAIY(Last Week I Asked You)」という視聴者投稿紹介シリーズなど、洗練された企画が多く、どれも面白いです。
時には、漫画・映画・アニメ・小説を真面目に評価したりもする。その慧眼っぷりは見事で、楽しくも様々な角度から考察されており、まさに天才レビュワーと言えます。
PewDiePieさんの喋りのセンスは群を抜いており、やはり視聴者数世界一というだけのことはありますので、YouTube見るのはちょっとという人もPewDiePieさんだけは見てもらいたいです。ただし、言葉が汚いため(それがウリなのだが)、差別発言や侮辱言葉が苦手な人は、気をつけたほうがいいかもしれないです。
おすすめ動画YLYLシリーズで、日本のバーチャルYouTuber「キズナアイ」が紹介された動画です。
水溜りボンド
水溜りボンドとは、人見知りだが編集能力に定評のあるカンタさんとドラえもんのジャイアンを想起される心が優しいがぶっきらぼうで力持ちのトミーさんのコンビです。
僕は、異次元のモンスターであるトミーさんが、おにぎりの30秒以内に早食いをする動画でハマりました。
それから、トミーさんとカンタさんが、お互いにドッキリをし合うというシリーズが面白くて、チャンネル登録しました。ドッキリをしても、されても面白いトミーさんを見て、水溜りボンドとは天才・トミーさんが主役で天才のワンマングループだ!……と思っていたのですが、目にも耳にも優しく楽しい動画はカンタさんが全て編集しており、カンタさんもなくてはならない存在のようです。
カンタさんがトミーさんを引き立たせるバランスの良いコンビネーションに、貴方も水溜りボンドの虜となるでしょう。
水溜りボンドは、毎日投稿を続けており、毎日新しい動画を我々に届けてくれます。
ただし、量産のため子供向けの動画も多く、ジジイが見て楽しいのは、大体10本に1本といったところ(あくまで個人的な見解です)です。それにしても、企画→撮影→編集を毎日投稿ってすごいですよね。ブログでも無理なのに。
おすすめ動画追いシャンプーの発展版の血のりシャンプーです。カンタさんのリアクションが面白いですね。
iFixit Video
iFixit(アイフィクスイット)は、カリフォルニア州サンルイスオビスポの電子機器に関する修理情報や修理パーツや修理用特殊工具の開発及び販売を手がけるベンチャー企業です。iFixitは、話題の電子機器を分解する動画をYouTubeに上げています。
例えば、iPhone、Surface、Nintendo Switchといった最新の機器を躊躇なく分解していきます。その手際の良さは気持ちがよく、内部の部品配置こうなってるんだぁとか、最新の電子部品こんなのなんだぁ、とか電子回路や構造設計といった教育にもなるかもしれないNHK的な動画になります。
おすすめ動画発売されたばかりの iPhone Xを分解する動画です。綺麗な部品配置にうっとりします。
東海オンエア
東海オンエアとは、愛知県岡崎市の6人組のYouTuberです。メンバーはとても個性豊かな人たちで構成されており、ももいろクローバーZのように6人にメンバーカラーがあります。前述の『水溜りボンド』とは、よくコラボしており、僕は『水溜りボンド』とのコラボをキッカケに、東海オンエアを知りました。
面白い動画の投稿率は高いのですが、食事中にはとても見れないような下品な動画が多いため、視聴時には気をつける必要があります。ただ、瞬間的な笑いの強さは、想像を絶するものがあり、YouTubeを見て腹を抱えて笑いたい方には、是非ともオススメしたいYouTuberです。
おすすめ動画ゴッドタンの企画のように牛乳を口に含み、ヒカキンの動画を見て笑ってはいけないをする動画ですが、何故かとても面白いです。
ヒカル
ヒカルさんは、子供の頃の夢を大量のお金を使って叶えるYouTuberです。
競馬や競艇に数千万円つぎ込んだり、一千万円分の宝くじを買って当たる確率を出したり、トレーディングカードを購入しまくったりします。由緒正しきお金持ちではなく、もし我々庶民が大金を手にしたらどうするか……という仮想の夢を実現してくれています。
正義感?が強い側面があり、悪徳商法の裏側を暴いていくようなシリーズでは、警察24時のような独特の緊張感があって面白いです。
おすすめ動画お祭りでくじ屋が本当に当たりがあるのかを大金を使って暴いていく名作動画です。
兎遊
兎遊(うゆ)さんは、中国とインドネシアのクォーターで、ミスiD2018でグランプリを取ったYouTuberです。
兎遊さんの動画は、面白いとか、タメになるとか、そんな次元の作品ではなく、ひたすら可愛く癒されます。
単純な顔面偏差値の高さだけでなく、カタコトの日本語や、奇怪な動き、突然のデスボイスなど、まるで生きているアニメキャラを見ているような異次元の可愛さを誇っています。
おすすめ動画兎遊さんが激辛ペヤングを食べるだけの動画ですが、癒されます。
キズナアイ
3DCGのキャラクターを仮想空間にモデリングして、人の体にセンサをつけて同じ動きをさせる技術(XboxのKinectのような技術?)を用いたキャラクター。これらのキャラクターがチャンネル主となるYouTuberをバーチャルYouTuberと言いますが、その草分け的な存在がキズナアイさんです。
キズナアイさんは、どういった技術を使用しているのかわかりませんが、顔表情がものすごく豊富であり、動作も繊細で指先まで上手く表現できており、技術力の高さに感心させられます。ダンスを踊ったり、ゲームをしている表情などを見ていると、本当にAIで生きているのではと勘違い……まではしませんが、かなり凄いです。
また、中の人(噂では声優さんとして特定されているらしいですが)は、声だけでなく会話術も巧みであり、切り返し方やセリフはとても素晴らしいと思います。メインはゲーム実況で、ゲーム自体もそこまで上手ではないですが、イベントのリアクションや動きがとても可愛らしくて応援したくなります。
最新?技術や可愛い女の子を見たい方は是非登録してみてくださいね。
おすすめ動画キズナアイさんが、「斎藤さん」という無差別コミュニケーションアプリで知名度調査する動画です。
YouTubeは面白い、でもハマり過ぎに注意
基本的にYouTubeから得られるものはない。
その場の一時的な面白さと、YouTube視聴仲間との共通の話題だけだ。得られる技術がなければ、情報もほとんどない。まあ、テレビも同じだが……。
YouTubeに再現はなく、ジジイの貴重な可処分時間はドンドン吸い込まれていく。その間に社内のライバルジジイ(あるいはババア)は、国家資格に挑戦したり、趣味で書いてた小説で芥川賞を受賞したり、出会い系アプリで知り合った美女と結婚しているかもしれない。
[prpsay img=”https://tanayashiki.com/wp-content/uploads/2017/12/IMG_0105.jpg” name=”たなやしき”]でも、それが何だというのだ?
YouTubeが流行っているのは、今だけなんだ。
僕は今しかできないYouTube鑑賞に命をかける![/prpsay]
そんな方は、村上春樹大先生の1973 年のピンボールをおすすめします。
[prpsay img=”https://tanayashiki.com/wp-content/uploads/2018/06/IMG_0111.jpg” name=”たなやしき”]何だこの記事!!
とりあえず、おすすめYouTuberは面白いんで見てみてなー。
それでは、次回もたなやしきで待ってるぞー![/prpsay]