哲学を使う?
なあ、ナトゥメ?
哲学って使ったことあるかい?
笑。何言ってるんデスカー?たなやしきさん!?
哲学はフライパンじゃありませんからツカエマセンヨォ?
おバカなんデスカー?
哲学とは、ギリシャ語で「philosopha」。つまり知を愛するということデス。
たなやしきサンの人生とは真逆の学問デスヨ。
ウルセェ。顔面パンってやるぞ、ナトゥメ。
じゃあ、斎藤孝の新書「使う哲学」読んでみろよ
ナンデストーー
孝、常に吾輩の先を行く恐ろしい男。
こいつは読まなくてはならないヨウデスネ。
孝が厳選した哲学者
古代ギリシャ哲学
紀元前500〜300年くらいの人達。こんな前から哲学とか考えるなんて暇デスナ。
最強の哲学者アリストテレス様がいるぞよ
ソクラテス
「無知の知」とか思いつきたいフレーズ
プラトン
変化しない絶対的な姿「イデア」という厨二が止まらない!!
アリストテレス
論理学、哲学、自然学、倫理学、政治学を極めた「万物の祖」というラスボス!!
学園リュケイオンを設立し、アレキサンドロス大王の家庭教師という、もはやラノベですらやりすぎな設定レベルの天才。
イギリス経験論
イギリス経験論は、感覚的経験の意義を強調。1550〜1800年頃にブーム。
感覚的経験とは、偏見的な経験ではなく、実験的な枠組みを取っ払った経験であることに注意。
フランシス ベーコン
「知は力なり」で一躍有名になった豚肉の燻製。
偏見の魔物「イドラ」を倒すために、奥義・帰納法を生み出すが、この帰納法は400年後の数学嫌いの学生達を苦しめることとなる。
ジョン ロック
「ダブラ・ラサ」という怪しい魔法を用いるぞ。
これを食らうと、頭が真っ白になって混乱するが、赤ちゃんのようになんでも吸収するぞ!
バークリー
目を瞑って見えないから、そこには何にもないぜ!
っていう小学生のようなことを平然と言ってのけるパン職人。
怒らせると、神は全部見えてるから、実は全部あるんだぜって言ってくるので注意!!
ヒューム
「人間は知覚の束」というちょっとカッコイイけど、よくわからない言葉の人
大陸合理論
理性が絶対だよ!っていうイギリス経験論とは対立する説ぞよ
デカルト
「我思う、ゆえに我あり」のフレーズで一躍スター街道を走るデカルト先生。
これよりカッコイイ言葉ってあるの?
って思ってたのですが、ラテン語では「コギト・エルゴ・スム」デスって!?
BLEACHで即採用できますな!
ドイツ観念論
これってカテゴリに纏められないけど、纏められたドイツ観念論の人たち。
カント
人間は物自体を認識できないので、物事の枠組みを外して見てみよう!
ヘーゲル
テーゼとアンチテーゼから、アウフヘーベンを行い、ジンテーゼを生み出そう!!
これにより絶対知が生まれるのじゃ。
実存主義
実存は本質に先立つ人たち。
実存として使えない壊れた椅子は、本質で椅子だとしても椅子ではない的な意味デス
キリケゴール
自己で主体的に選び取ることが、本来なるべき自分になるということに希望を見つけた絶望先生。
ハイデガー
今を必死に生きることを提唱する時の番人
カミュ
不条理を受け止めることを説く。
ノーベル文学賞も取った化け物。
サルトル
人間の実存は本質に先立つ。
選択の大切さを提唱する恋愛シミュレーションゲームの達人
現象学
事象そのものへ……
そして伝説へ……
フッサール
エポケーしようぜ!!
メルロ=ボンティ
精神だけでなく、身体も大事と説いた関口メンディー
構造主義
言語とかの構造を重視してマス
フェルナン ド ソシュール
言語ってめっちゃ大事!!
クロード レヴィ=ストロース
西洋人の考え方が嫌いな西洋人。
ポスト構造主義
ゆとり世代にあった考え方な気がしマス。
フーコー
ドゥルーズ
トゥリーよりもリゾーム、ノマドな生き方、多様性な社会の推奨など、独自のシステムを次々と生み出す。
ただし、この考え方は、プロブロガーやナオトインティライミのような痛い人を次々と生み出してしまう。
その他
その他のすごい人たちデス
カール マルクス
資本論の人。マルクス主義の人。
ナトゥメ主義とかならないかなー。
フロイト
精神分析を確立した人。
無意識の「エス」、意識的な「超自我」、それを調整する「自我」という心のメカニズム三兄弟
ニーチェ
強く生きなければいけないというキン肉マン思想。
「神は死んだ」という最強の厨二病なセリフを残すが、最後も発狂して死ぬというメンタルの弱さもまた素晴らしい。
バタイユ
エネルギーを爆発させて、燃え尽きる生き方をしようず!
孝が考える哲学の使い方
孝はこれら哲学者の考え方を日常生活で使っていくことを以下のような例で提案していマス。
止まらずに学び続けろ
孝はソクラテスの無知の知を、個人の勉強だけでなく、指導の面でも言及してるのデス。
無能だがプライドが高い新人には、無知の知を突きつけてやり、対話により、成長させる必要があるのではないのデショウカ?
吾輩は無論、そんなソクラテス上司が偉そうにしていたら即辞めますが。
人を指導するには、少なくとも二つの方法があります。一つは「このとおりにしなさい」とマニュアルのようなものを示して、そのとおりにすることを勧める方法で、もう一つは、ソクラテスのように相手に問いかけて、答えを明かさない方法です。ーー中略ーー
「そのことはわかっていなかった。でも、おかげで知ることができた」。そういう気づきと学びがあれば、それは無知の知を自覚し、その一歩先にいけたことにもなります。
すぐに活かせる4つの思考法
デカルトは「方法序説」で、考えるための方法論を説きます。その要点は以下の4つです。
①明証性の規則……根拠や証拠を明示して、証明できる事柄以外は受け入れない。注意深く考えて、即断と偏見を避ける。
②分析の規則……難問を理解するために、その難問を小さく分割する。
③総合の規則……思考は順序立てて進める。単純なものから複雑なものを思考していく。
④枚挙の規則……最後に、全てを列挙して、見落としがないか、再検討する。
①の考え方で詐欺に引っかからない。
②③④の考え方で、巨大プロジェクトを達成できる。などの例が挙げられてマス。
この思考方法使えマスナ!!覚えましょう。プロジェクトとかすることないですけど。
死を意識して大切なことをしよう
ハイデガーは言います。死を自覚して、今をきちんと生きるのが人間の本来の生き方である、と。
それによって、本当の生き方、人生における大事な生き方ができるとハイデガーは考えました。ーー中略ーー
残りの人生はあと③年。あるいはあと1年……。例えば、病気などのために、医師から残りの人生の目安を告げられて、そこから勉強を始める人もいます。
ーー中略ーー
試験を受けるためではない。どこかの学校に入るためでもない。人間とは何か、世界とは何か、宇宙とは何かを知って、最後のときまで学び続けたい。そういうことを思って、今、これから学び続ける。
ハイデガーの死と時間を意識して生きるという考え方は大変素晴らしいと思いマス。
社会人が、将来の自分を描かず、ただ会社や上司の方針に従い働いていく、
学生が、特別な大志を持たず、親や先生に言われたままに勉強して良い大学を目指す、
ニートが、社会に出る恐怖心からただ現実逃避をする。
それらが悪いこととは全く思いませんが、もしハイデガーの考え方に共感すれば、新しい生き方をすることができるでしょう。
ナトゥメが読んでみたいと思った哲学書
吾輩が読んでみたいなーってなった本は以下デス。
アリストテレス、ニーチェ、カミュとかの有名どころも再読したくなりマシタ。
最後に
孝の言う「哲学を使う」という考え方の片鱗に触れられた気がしマス。
ただ、吾輩はまだ入り口にたっただけ、これからの勉強に期待デス。
ナトゥメ!哲学はいいから、働けよー!!
哲学を現実逃避に使うなよー。
超人になれとは言わんから、一般人になれや!!中庸やでー!!
……チンパンジー?
私は働かない超人になるのデス。働かない言い訳を完全な理論武装する日が訪れるマデ。
エポケー。
……それでは、次回もたなやしきで待ってるぞ!!