毎日せっせと働いて、好きなことに時間も使えずに苦しんでいる、そこの貴方。
親のスネをかじり続ける引きこもりに憧れたりしませんか?
引きこもりも引きこもりで地獄のようですよ。つまり、この世の全ては地獄です。
御愁傷様。社畜界の天使・たなやしき(@tanayashiki)です。
『ふつつか者の兄ですが』をご紹介します
引きこもりの生活を描いた作品って結構ハズレがなくて、面白いですよね。
僕は引きこもり系の漫画では、”NHKにようこそ!”が大好きでした。岬ちゃんが可愛いんですよね。
さて、そんな引きこもり系漫画愛好家の皆さんに今回オススメするのは、”ふつつか者の兄ですが”です。
お兄さんが引きこもりで、それが嫌で葛藤する妹のお話です。
- 6巻完結
- 作者:日暮 キノコ(ひぐらし きのこ)
- ”月刊モーニングtwo”にて連載
どんな家にも必ず、大なり小なり“問題”がある。恋に友情に忙しい、華の女子高生・田処志乃(たどころ・しの)。彼女の悩みは、引きこもりの兄・保(たもつ)の存在。親しい友人にも、自分はひとりっ子であると偽り、頑なに秘密にしてきた。そんな志乃の気も知らず、保が突然「脱・引きこもり宣言」をして――。まだ間に合う!? 作り直しの“家族”物語、開幕!!
引用:Amazon 内容紹介
”ふつつか者の兄ですが”の評価はこんなところでしょう!
引きこもりが辛いのは本人だけじゃない
内閣府の調査によると、15~34歳の若年無業者(15~34歳の非労働力人口のうち,家事も通学もしていない者)は63万人,15~34歳人口に占める割合は2.3%のようです。
つまり、約43人に1人は若年無業者といえるので、クラスに1人くらいは若年無業者が存在するということです。貴方の子供や兄弟が若年無業者となる可能性は十分あるわけです。
この作品では、メインの主人公が引きこもり本人ではなく、その妹という珍しい設定となっています。志乃は、兄・保が引きこもりであることを恥ずかしく思い、友人たちには一人っ子と嘘をついて生きていました。
本人の努力もあり、志乃は好きな男ともいい感じだし、アルバイトも充実し、さらに家事もこなしていくスーパー高校生としてリア充の仲間入りしてました。そんな中、兄が突然、部屋から飛び出し社会復帰し始めようとするのだから、さあ大変。
これ以上、兄に迷惑かけられてたまるか、一生引きこもっててほしいと願いつつも、頑張っている兄を応援してしまいます。しかし、そんな家族の絆から引きこもりの兄に振り回されて、志乃はさらに大変な学校生活を送らなくてはならなくなります。
神は志乃に何故こんなにも試練を与えるのでしょうか。彼女の頑張りに注目です。
引用;第1巻より
引きこもっていたピュアな兄は性悪女に翻弄される
中学校卒業から4年間引きこもっていた保は、大変ピュアな男です。精神が中学校で止まっているので、すぐに女の子を好きになります。そして、性悪女たちに遊ばれていきます。
バイト先で好きになった、自称天然系森ガール女子には、純情さを利用されて、好きな男を振り向かせるためのコマとして扱われたり……
オラオラヤリマン系女子には、散々遊ばれた挙句に飽きたらポイされたり……
他にも、ぱっと見性格良さそう系腹黒女子やメンヘラ系バツイチなど……見ていて辛くなってきます。この世界には妹の志乃以外に性格が良い子はいないんじゃないかとさえ思えてきます。
まあ、惚れやすすぎるのと、何故かイケメンな保自身にも問題はありますが、その女運の悪さにはハラハラが止まりません。
社会はたしかに辛いけど家の外には希望がある
高校からの4年間のブランクを取り戻すのは難しいというか、殆ど無理です。心が折れやすく、人との会話が困難な保に対して、社会は容赦無く攻撃を仕掛けてきます。
1人だけ中卒で、同世代の大学生とのBBQのシーンなんて特に可哀想でした。僕が母親なら、「こんなイベントなんか参加しないで早く帰っておいで、ずっと引きこもってて良いからね」なんてうっかり言ってしまうかもしれません。
傷つきながらも少しずつ前に進んでいく保の姿には、心を動かされます。
妹との関係は良くなるのでしょうか?
女運の無い保に良い彼女はできるのでしょうか?
夢や目標を持つことはできるのでしょうか?
いずれにしても、ただ引きこもっていた頃より可能性が増えたことは間違いないでしょう。頑張れ保!!
最後に
たなやしき
「外に出て社会に貢献しよう」という保の頑張ってる姿を見てどう思うの?
私は辛いことがあって引きこもりにあったわけじゃなくて、自ら課した強い信念のもと引きこもっているので。
ピエロ
ナトゥメ
たなやしき
みんなはこんな人間にならないようにな!
それでは、次回もたなやしきで待ってるぞ!!