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【書評】「毒 青酸カリから銀杏まで」を読んでポイズンから抜け出そう

 

たなやしき

ナトゥメ何か面白い本ないん?
夜も眠れなくなるような刺激的なやつ!!

 

 

ナトゥメ

たなやしきサン、刺激的ということなので、「毒」という本をオススメしマス。
探偵モノで出てくるような青酸カリから日常的な銀杏まで、色んな毒を有機の化学式とともに分かりやすく説明してくれる。
とても面白い本でオススメデス。

 


 


 

たなやしき

毒ねぇ。確かにいつか使うかもしれないし、読んでみようかな!

 

 

ナトゥメ

……ま、まあ、使うかはともかく、正しい知識を持つのは良いことデス

 

本書の構成

 

ナトゥメ

本書は以下の構成になってます。
毒について知見がない人にも分かりやすい説明があり、
その後に毒に関する興味深いエピソードが語られています。

 

第1章 毒についての基礎知識

第2章 毒とは何か

第3章 歴史のひとこまを飾る毒

第4章 食べ物と毒

第5章 毒による事故

第6章 毒にまつわる犯罪

第7章 麻薬と関連物質

『目次』から引用

 

そもそも毒って何だっけ?

毒とは?

毒とは、大雑把に体に害を与える物質というイメージだったんだけど、本書を読んでみたところ、

命に関わる毒から、かぶれ、不快感、くしゃみを起こす毒など、いろいろの程度のものがある。ヘクソカズラという、葉をもんだり、果実をつぶしたりすると名前の通りの臭いを発する植物があるが、人間に不快感を与えているのだから、これも毒といえば毒である“という記述があり、程度はあるものの、人間に不快感を与えるものは全て毒であると本書では解釈されているみたい。

毒の強さ

毒の強さについて、LD50という単位があることを初めて知ったぞ。

LD50っていうのは、lethal does 50%の略で、この量を投与すれば、動物の50%が死ぬという恐ろしい単位だ。

例えば、LD50が100μg /kgという言葉があったとすると、体重60kgの人がその毒を6000μg(=100μg/kg×60kg)摂取すると、50%の確率で死ぬという意味になるそうだ。

例えば、コブラの毒は、LD50は500 μg/kg、名探偵コナンで有名な青酸カリは、LD50は10000μg/kgといった調子である。

もちろん人間で調査はできていないので、あくまでも予想です、と念押しが所々で出てきます。

念押しが多くて逆にこえー。

毒の分類

本書では毒を、

「起源による毒の分類」、

「作用による毒の分類」、

「法規による毒の分類」、

「毒の使用目的による分類」、

「化学的分類」、

と多角的に分類されてます。

どれも、興味深い内容だったけど、「化学的分類」がへぇって感じだったので一言で紹介すると、

毒っていうのは、有機化合物、かつ窒素を含む、かつアミノ酸/ペプチド/タンパク質/核酸以外の物質であるアルカロイドに分類されることが圧倒的に多いってことらしい。

わけわかんない?

もう一度簡単に言うよ、

毒はほとんどアルカロイドに分類されます。

とりあえず、僕は会社の飲み会の雑談でドヤ顔で使ってみます。

ただアルカロイドって、緑茶のカフェイン、胡椒のピペリン、かつお節のイノシン酸、タバスコのカプサイシンと日常にメチャメチャ潜んでますので、人間にとっては一概に毒ともいえないものも沢山あります。

ここまで言えれば、ドヤ顔で語っていいのでは?

まだ、ダメ?

そう、そんな貴方は化学者になれ!

毒と歴史

有名な歴史にも毒が沢山関わっているぞ!

ソクラテスやクレオパトラの死と毒の関係

魔女伝説とマンドラゴラについて

覚せい剤が当初はエナジードリンク感覚で売られていたこと

といった面白い毒と歴史の関係を学ぼう。

個人的に一番気に入ったのは、中国皇帝の「不老不死」の夢という話。

草花は燃やせば、灰になるだけ。これに対して、水銀は硫黄と反応させれば赤くなり(辰砂)、これを高温で加熱すればもとにもどる。空気中で穏やかに加熱すればまた赤か黄色になり(酸化第二水銀)、強く加熱すればまた水銀となる。これが錬丹術をささえる思想であった。皇帝たちは水銀化合物を服用した。彼らはおそらく、その赤い色に命(血)を感じたのではないだろうか?

本文より引用

水銀という猛毒に不老不死を感じ、不老不死を求めて猛毒を飲み早死にする。

という教訓のような話が心に刺さった。

筆者はこの物語を以下のように締めくくる。

今、私たちは健康に良いと思って鉱物薬を服用していた唐時代の皇帝たちと同じようなことをしていないだろうか。人間の歴史などは地球の歴史から見たらほんのわずかである。中国四〇〇〇年といっても、地球の歴史から見たらほんのわずかな時間にすぎない。

……うん、シュガーフリーとはいえ、レッドブル毎日のように飲むのはやめとこう。

むしろシュガーフリーこそ将来発ガン性とか言われそうで怖い。

 

 

毒にまつわる事件

毒にまつわる事件といえば、オウム真理教の地下鉄サリン事件が有名ですな。

勿論、本書も言及しており、サリンについても詳しく書かれていますが、

僕が一番「ほほぅ」と感心したのは、トリカブト保険金殺人事件

端的に言うと、夫が妻に一億八千五百万の保険金をかけて、トリカブトで殺したって事件

この事件の凄いところは、トリカブトの毒の主成分アコニチンは、即効性なんだけど、被害者は服用後、2時間後に死亡していると言う点だ。

ホームズレベルの人ならもう分かったと思うけど、毛利小五郎レベルの人には正解を言うと、

トリカブトの毒に加えて、フグの毒を服用させていたんだ。

トリカブトのアコニチンとフグのTTXは、毒の作用点が同じで、作用様式は真逆であるため、お互いの毒を打ち消しあっていたんですねー。

薬剤師だったのかな?
凄い頭脳犯ですねー。

でも、近日に大量のトリカブトとフグを購入してるんですねー、そりゃ気づくわ。

お馬鹿ですねー。

……うん、毒成分の詳細な作用を知りたい人は読んでみてね。

麻薬

筆者は、麻薬も使い方や使用量によって毒となると言及しているぞ。

麻薬に関する話も興味深いものが多かった。

アヘン戦争の件とか、中国が可哀想になってくる。

1.アヘンの貿易で多くの中国人が中毒で疲弊していたことを憂いた林則徐が、イギリスの商人からアヘンを奪って廃棄した。その報復による第一次アヘン戦争→中国大敗。

2.その後も、イギリスが中国にアヘンを密輸入させるため、それを役人が阻止しようとして、第二次アヘン戦争発生→自由にアヘンを貿易できるようになる。

3.日本が中国にアヘンを持ち込んでぼろ儲けして、その稼いだ金で日中戦争開始。→中国勝利も中国人の10%がアヘン中毒に。

また、化学的にもビックリしたのが、(僕の知識不足だが)

アヘン→精製⇨モルヒネ→アセチル化⇨ヘロイン

とアヘンってモルヒネとヘロインと関係あるんですねー。良い雑学です。

他にも、覚せい剤、LSD、コカインなど麻薬の色々なネタが盛りだくさんでした。

最後に

 

たなやしき

毒って奥が深いなぁ。
面白過ぎ。とりあえずキノコ狩りには一生行かないわ

 

 

ナトゥメ

毒キノコの話は怖いデスヨネ……
でも、雑学的にも大変良い本デシタネ

 

 

たなやしき

うん。面白かった。
ちなみにナトゥメはトリカブトとチョウセンアサガオとジギタリスだったら、どれが好き?

 

 

ナトゥメ

何言ってるんデスカ!!
絶対に答えませんヨ。
それでは、次回もたなやしきで待ってるぞ!!

 

 

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