バッタを倒しにアフリカへ
あまり内容は確認せず、このタイトルと表紙のインパクトに惹かれて購入しました。
概要
バッタ被害を食い止めるため、バッタ博士は単身、モーリタニアへと旅立った。それが、修羅への道とも知らずに……。『孤独なバッタが群れるとき』の著者が贈る、カラー写真満載の科学冒険(就職)ノンフィクション!
<amazon 内容紹介より>
バッタを愛する著者・前野ウルド浩太郎は、昆虫学者・ファーブルに憧れを抱き、バッタの研究者として生きていくことを誓うが、日本でバッタ研究で生きていけるわけがない。
そこで、バッタ被害が深刻なアフリカのモーリタニアへ旅立つことを決意した。
浩太郎は、果たしてバッタ研究者として生計を立てることができるのか。
また、ウルドという奇妙なミドルネームはなんなのか……
好きなことを仕事にする難しさ
好きなことを仕事にすることは難しい。
夢の実現の困難さには、2パターンあると思われる。
1つは、人気の分野である夢の場合。
例えば、プロ野球選手、youtuber、映画俳優等だ。競争率が高く、類稀なる才能・努力・運が必要となる。
もう1つは、需要が少ない夢である場合。
例えば、登山家、カーリング選手、女子野球選手等だ。倍率が少なく、比較的実現はしやすいとは言えるが、需要が少ないため、それ一本で生活することは困難になる。
本作のバッタ研究者も後者に当たると思われる。
日本では、バッタ(昆虫)に対して深い関心はなく、バッタ博士になり、いくら良い論文を出しても、生きていくのは困難だ。
夢を持つ人間は強い
やはりというか、夢を持つ人間は強い。
ここで言及するのは、働くのが辛くて、ゲーム実況やプロブロガーのような流行りの好きなこととしていきて行こう。
とか、ふわっと思いつきで会社を起業して、こんなアイデアを実現しよう。
とか、の思いつきで夢に昇格させたような逃げの一手のことではない。(彼らは彼らで行動力があって大変尊敬しているが)
子供の頃から、純粋に思い描き、努力してきた夢だ。
浩太郎は、バッタ研究で生きるために躊躇いもなく、アフリカのモーリタニアに出向く。
モーリタニアでも、あと何年でも無理なら諦めると、明確な目標や計画を立てて、行動する。
苦しいことは当たり前だが、夢というエネルギーは不可能なことを可能にしていく。
そんな、夢に向かって走り続ける彼を見ると、大変羨ましい気持ちになる。
少しでも彼の情熱が自分にも欲しい
浩太郎の文章は、決して上手だとは感じなかったが、読みやすく情熱に溢れている。
読むと元気が出る文章だ。まさに、ブロガーに必要な文章力だ!私にはあまり関係ないが……
彼の持つ情熱さと昆虫要素が本作品が売れている理由なのだろう。
本作を見ていると、まだまだ、自分も情熱を持って頑張って生きていこうと思った。
昆虫好きにもオススメ
幼少期にファーブル昆虫記を読んでいた人にもオススメです。
ファーブル昆虫記を読むと、誰でも昆虫学者になりたいと思います。
それを本当に実現した大人がどんな生活をしているのか、という点にも注目です。
サバクトビバッタだけでなく、ゴミムシダマシへの浮気であったり、ハリネズミを飼ったりと、アフリカ生活も興味深いものがあります。
最後に
俺の人生には情熱が足りねぇ……
そうですよ!!
情熱を持って生きていきマショウ!
やるしかねぇ、ひたすらやるしかねぇ
そ、そうデス!!
ちょっと、何やるか怖いデスケド……
そ、それでは次回もたなやしきで待ってるぞ!