たなやしき
感動して体からストレスのうみを取り除いて、デトックスしたい!!
感動の涙を流すことは、コルチゾール等のストレスホルモンを体外に排出してくれます。
つまり、泣くことはストレスを削減し、体を健康に保ってくれます。泣いた後ってスッキリしますもんね。
吾輩厳選の感動小説で、たなやしきさんのストレスを無限の彼方へ放散してあげマショウ!!
ナトゥメ
たなやしき
でも、僕は感情を欠落した、ゆるふわサイコ野郎だから、単純な小説じゃあ涙を流さないよ。というか、生まれてこの方、感動で涙を流したことはないよ。怒りで泣いたことは、数知れないけどね。
たなやしきは性格がねじ曲がっているので、創作物で涙をすることは殆どありません。何でも「世界の中心で愛を叫ぶ」や「君の膵臓をたべたい」といった名作純愛物でも、感動シーン笑っていたとか……怖いですね
ナトゥメ
ナトゥメが感動できる小説を教えてくれるみたいです。
たなやしきは感動の涙を流すことはできるのでしょうか?
それでは、ナトゥメ珠玉の感動小説10選をご堪能ください。
厳選した感動する小説10選
作者 | 百田尚樹 |
ジャンル | 架空戦記 |
- 命がけの家族愛に感動必至!
- 戦時中の熱い友情!
- でも、本作を戦争に肯定的だと受け取らないように(そうとも読み取れる描写があるため)
3行であらすじ
司法試験に4度失敗し、無気力となっていた佐伯 健太郎はひょんなことから、自らの本当の祖父・宮部 久蔵を調査することになります。
久蔵は第二次世界大戦における零戦乗りのエキスパートでしたが、戦争を終えて娘と会うために死なないように逃げ回っており、周囲から卑怯者と揶揄されていました。
健太郎が60年の時を超えて、家族のために卑怯者でありながらも最後には特攻した久蔵の生涯を解き明かしていきます。
- 映画 岡田准一主演。第38回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作品。
- 漫画 全5巻
感想をひとこと
第二次世界大戦時の命がけの家族愛に涙がとまらない……無気力に生きる現代人必見!!
作者 | 今野緒雪 |
イラスト | ひびき玲音 |
ジャンル | 少女小説、学園小説、百合 |
- 先輩・後輩、入学・卒業、生徒会のキーワードだけで泣きたくなる!
- 全38巻の超大作!(面白いので苦にはなりませんが、時間はかかります)
- これでもかと乙女の緻密で繊細な感情表現を堪能できる!
3行であらすじ
ごく平凡な女の子・福沢祐巳(ふくざわ ゆみ)は、規格外のお金持ちが集まるリリアン女学園の高等部に入学します。
リリアン女学院には、姉が妹を指導することで清く正しい学園生活を送るために、上級生と下級生に1人ずつ姉妹となる契約を結ぶ(重複不可)スールという特殊な制度があります。
祐巳は超展開によって憧れの先輩である「紅薔薇のつぼみ(ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン)」こと、2年生の小笠原祥子(おがさわら さちこ)とスールの関係となることで、破茶滅茶な学園生活を送ることになります。
- 映画 波瑠、未来穂香主演。
- 漫画 全9巻
- アニメ 全4期
感想をひとこと
長期連載で本当に女子校生活を送ったような気持ちになりますよ。お姉さまの卒業シーンは涙なしには読めません!!
作者 | ジェームズ・ドゥティ |
ジャンル | 自己啓発 |
- 辛い時にはいつもマジックが助けてくれる!エモい!
- 悲惨な幼少期からの人生逆転劇!
- マインドフルネスの効果がわかる!
3行であらすじ
貧困層で最悪な家庭環境に生まれたジムは、普通に考えれば貧困なまま人生を終えるはずだった……。
しかし、とあるマジックグッズショップでジムはマジックをかけられて、その後の人生が大きく変わっていきます。
そのマジックとは、現代のマインドフルネスであり、ジムはマインドフルネスによってエリート脳外科医となっていくのですが……。
感想をひとこと
単なる自己啓発本ではなくて、マインドフルネスを利用したノンフィクションの感動小説です。
作者 | スティーブンキング |
ジャンル | ヒューマンドラマ |
- 少年時代を思い出して、ノスタルジーが止まらない。
- スティーブンキングらしく、飽きがこないでドンドンと読み進められる構成
- スティーブンキングですが、ホラー苦手な人でも大丈夫な内容です
3行であらすじ
作家ゴードン・ラチャンスは、12歳ごろの忘れられない夏の体験を思い出します。
ゴードンを含め、クリス、テディ、バーンは仲良しのヤンチャな四人組で、ある日「死体を見つければ有名になる。英雄になれる」と少年特有の謎の動機から冒険に出ます。
冒険後、四人はそれぞれの道を歩き出しますが、少年の日の輝かしい思い出が止まらないエモすぎる不朽の名作。
- 映画 ウィル・ウィートン主演 アカデミー脚色賞、ゴールデングローブ賞作品賞、監督賞にノミネート
感想をひとこと
仲良かった少年時代の友人には、殆ど会っていないけど、あの頃の思い出は永遠の宝物だよな!!
作者 | 塩狩峠 |
ジャンル | 実話のフィクション |
- 塩狩峠で起きた鉄道事故の実話を元にした作品
- 多数の乗客の命を救うため自らを犠牲にした若き鉄道職員の生涯が感動的に描かれています
3行であらすじ
永野信夫は、出産時に死んだと聞かされていた母親が実は生きていることを知ります。
鉄道職員の信夫はキリスト教が大嫌いでしたが、敬虔なキリスト教徒であった母親と足が不自由な婚約者ふじ子の影響でキリスト教徒となります。
ふじ子との結納のために信夫は鉄道に乗っていたところ、塩狩峠で車両の連結部が外れる事故が発生し、信夫は乗客の命を守るためにレールに下敷きとなる決意をします。
- 映画 中野誠也主演
感想をひとこと
キリスト教の信仰を貫き、犠牲の精神で多くの命を救った鉄道職員の姿に自分の生き方を改めて考えさせられる感動の名作。
作者 | 乙一 |
ジャンル | 短編集 |
- 表題の「失はれる物語」や「Calling You」といった名作が5本入ったお得な短編集
- 絶望感が強い作品でありながらも涙なしでは読めない作品ばかり
- ストーリー構成が大変優れた作品ばかりなので、没頭して読みやすい作品です
3行であらすじ
主人公は交通事故で植物状態となり、意識はあるものの全身不随状態となってしまう。
ほぼ全ての感覚を失ったが、右腕の皮膚感覚だけ残っていたため、ピアニストである妻は主人公の右腕を鍵盤に見立てて演奏を行ってくれていました。
数年が過ぎ、妻が疲れていることが右腕の感覚から理解した主人公は重荷にならないよう自殺を決意しますが、右腕の感覚しかない主人公が自殺する方法とは……
感想をひとこと
表題の短編でもある「失はれる物語」の読後の切なさと絶望感いったら……他の作品では味わえない乙一ワールドに涙が止まらない!?
作者 | 遠藤周作 |
ジャンル | 純文学 |
- どんな辛い人生でも人のために生きるのはとても美しいということ再認識できます
- 容姿と内面がいかに大事かを再認識できます
3行であらすじ
吉岡努は小太りで不細工ですが性格の優しい森田ミツと知り合い、無理やり一夜を共にします。
森田ミツは努にゾッコンとなりますが、努は嫌悪感すら感じる容姿のミツから逃げ出し、勤め先の社長の姪で美人の三浦マリ子と結婚することになります。
一方、ミツは当時不治の病であるハンセン病と診断され病院に隔離されますが、結局誤診であることがわかったものの、人の痛みに敏感なミツは患者のために病院で働くことを決意しますーーミツの壮絶な人生は努に、そして私たちにどのような影響を与えるのでしょうか?
感想をひとこと
努は最低男でしたが建前を無くした世間の声とも言えますーーそんな男を愛した醜くも美しいミツの壮絶な人生と深い慈愛の心に強く心を打たれることでしょう。
作者 | ヴィクトール・フランクル |
ジャンル | ノンフィクション |
- 生きることの大切さと生きることに意味を求めないことの大切さを学べます
- 強制収容所の実体験を学べます
- 役割を与えられると人はどんなエゲツないことも行う恐ろしさを学べます
3行であらすじ
ユダヤ人精神分析学者のヴィクトール・フランクルが自身のナチス強制収容所の体験を綴ったノンフィクション作品。
フランクルは強制収容所で人権を無視した迫害を受け、同胞たちは無残にも次々と殺されていきました。
フランクルは極限状態でも心理分析を続け、収容所から解放されるまでの地獄の日々を記録していく。
感想をひとこと
壮絶な人生体験をしたフランクルの一言一言が心に突き刺さり、生きている素晴らしさと人間の恐ろしさで心が震えました。
作者 | 東野圭吾 |
ジャンル | ファンタジー |
- 「君の名は」のような精神入れ替わりシナリオですが、より現実的な問題にフォーカスされています
- 娘がいるお父さんは確実に涙します(断言)
3行であらすじ
自動車部品メーカーで働く杉田平介は、交通事故で妻・直子を失い、娘・藻奈美は意識不明の重体となります。
奇跡的に意識を取り戻した藻奈美でしたが、娘の身体には妻・直子の魂が宿っており、他の人には内緒で日常生活を送っていくことになります。
年月が過ぎ、歳を取って衰えていく平助と、若い身体を手に入れ医学部合格し若い子との恋愛など人生を謳歌する直子とのすれ違いは大きくなっていくーーそんなある日、藻奈美の魂が戻ってきたと直子は言うのですが……
- 映画 広末涼子。第23回 日本アカデミー賞 優秀主演女優賞ほか。
感想をひとこと
直子の気持ちもわかりますが、平介に感情移入すると涙が止まらなくなります。
作者 | テリーケイ |
ジャンル | 海外ドラマ |
- おじいちゃん子だった人は号泣必至!
- ペットを飼ったことある人は号泣必至!
- というか良い話すぎて号泣必至!!
3行であらすじ
妻に先立たれたおじいちゃんサムは、自らも重い病気となってしまいます。
妻の死後、突然現れたサム以外には姿を見せない白い犬と一緒に暮らしていくことを決意します。
サムを支える白い犬は幻覚なのか……サムの残り少ない余生を描く感動の名作。
感想をひとこと
他の人には見えない白い犬と、犬を心の拠り所とするおじいちゃんの人生の最期の物語に涙が止まりません。
総評
小説の素晴らしいところは、想像をかき立ててくれるところです。
同じ文章でも一人一人登場人物をイメージは異なります。現実の読み手の周りで起きた似たようなイベントとシンクロできたりします。
それにしても、感動する小説ってのは最高です。
こんな小説を作ってくれてありがとうございます。
こんな小説を読めて幸せです。
感動したい。もっと感動したい。もっと、もっと……。
もっと悲しませてくれ、
もっと絶望を感じさせてくれ、
もっとノスタルジーに浸らせてくれ、
もっと人生を導いてくれ、
僕らの無限の想像力に翼を与えてくれ。
嗚呼、泣いて、泣いて、僕の涙が大気に飛び上がり、それは雲となり、この広い地球に拡散し、優しい涙として降り注いで欲しい。
たなやしき
危うく泣きそうになった!!
ナトゥメ
たなやしき
それでは、次回もたなやしきで待ってるぞ!
ナトゥメ