ヤッホー、たなやしき(@tanayashiki)です。
みんな、もう飽きてきたかな? 今日も自分語りで、不幸になる行動をお勉強するぞ!!
序章 剣に選ばれしもの
恥ずかしながら、私の母親は教育ママとまでは言わないが、人間の未知なる可能性を探るタイプの人種だった。
I.Q低めなことと、母親本人に取り柄がないことも影響しているのだろうが、同じ遺伝子を持つ私なんかに多くの可能性を提示してくれた。
水泳、ピアノ、英会話、公文、学習塾、お絵かき教室、柔道、キャンプ教室……
1日体験などもあるが、小学校でたくさんの無駄な労力を私にかけてくれた。
いわゆる会社の上司が、良い経験になると余計なお世話をしてくれる感じに似ている。良い経験になるなんて、甘い言葉は、ほぼ100%嘘であることも、純粋な読者のために、ここでは一言釘を刺しておく。
さて、ここで悪態が多くなってしまうのは、この沢山のことを広く薄くやることは、かなり私の不幸に関わっている気がするからだ。
経験上、器用貧乏は不幸になる1要素だと私は思う。
これについては、また後日話したいと思う。
それはさておき、私は、親から色々な”良い経験(笑)”をさせてもらった。その中で、私の拙い人生の中で唯一センスがあったと言えるものが1つあった。
それは、剣道だ。
当時、落ち着きがなく、親からはヒステリックブルーと呼ばれていた。
騎士道精神と落ち着きを持たせるためにと、親に強制的に始めさせられたのだが、私はめちゃめちゃ才能があり、さらに有頂天となったのだ!!グハハ!!
2章 剣道雑学
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
どうも、有◯館(懐かしき剣道道場の名前)の蒼い雷・たなやしきです。
剣道のルール
ところで、皆さんは、剣道のルールはご存知でしょうか?
知らない?
仕方ない教えましょう!
簡単に言うと、四角に囲まれたエリアの中で戦って、2点先取した人が勝利します。
点数は、下の画像にあるような
「面(めん)」、「胴(どう)」、「小手(こて)」
のエリアに打ち込めば、1点がもらえるぞ!!
※喉元を突く「つき」は、危険なので小学校では禁止されていたぞ!!
ただ、当てるだけではダメで、適切な角度で綺麗に当てる必要がある。
綺麗に当たったかどうかは、主審と副審の二人の判定によるので、嫌われないように注意だ!!
また、綺麗に当てるだけではダメで……
メェエエエエエエエエエエエエエ
と大きな声を出す必要があるぞ!!なぜか、声を出さないと得点になりません。
あと、残心といって、なんか打った後の動作も重要みたい。
ご当地ルールの可能性もあるけど、多分ほんとです。
超個人的な剣道の痛い箇所ランキング
さて、アイスブレイクとして、みんなには剣道で叩かれたら痛い箇所をランキングにしてみたぞ!!
第3位 コメカミ
コメカミは面をつけて手も痛いぞ!!
逆に脳天を綺麗に叩かれると、むしろ気持ち良かったりするぞ。
▼コメカミを叩かれると、こんな顔になる▼
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第2位 小手から出てるウデの部分
正直小手は、小手に当たっても痛い。手首や手の甲は特に……
ただし、腕の痛みはその比にならない程の激痛が発生するぞ!!
しかも、結構これは当たる頻度も高く、小手を打つ練習台ともなると、かなり当たります。相手が下手だと特に当たります。
▼小手から出たウデを叩かれると、こんな顔になる▼
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第1位 胴からはみ出たワキバラ
これは、剣道していた人なら皆そう答えるんじゃないかな?
(突きを本当に喉に当たったとかだと、もっと痛いのかもしれないけど……当たったことない)
胴は固いので、胴にきちんと当たれば、ほとんど痛みはないんだけど、
この攻撃がもし、ワキバラに食い込んだ時、練習中だとちょっと動けなくなります。
マジで下手くそは、結構アホみたいに無理な体勢からワキバラに攻撃してくるぞ!!ただし、試合中は、アドレナリンが分泌されて、個人的には痛みより、怒りが強く出る気がする……
▼胴から出たワキバラを叩かれると、こんな顔になる▼
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はい、とっても、おしゃれな顔になりました。
FIN
3章 ライバル出現!?
道場内でも連戦連勝!
試合でもメダルの嵐!!
小学校3年生で、巨大な6年生を撃破するなどノリノリなたなやしき!!
だがしかし、それもすぐに終わった。
最強のライバルが現れた。
彼の名前は、フロド・バギンズ(仮)。小さいけれど、才能溢れる剣士だった。
小手が上手く、よく出小手を取られた。
出小手とは、相手が面を打つ起動のタイミングで小手を当てる技のこと。
▼Youtubeでスローモーションの出小手があったので貼っとく
たなやしきは、面を当てるためのフェイントを多用してたので、出小手とは相性が悪かった。というのも、小手や銅より面の方がわかりやすく、判定してもらいやすかったのもある。※ご当地ルールかも
フロドとは、10回くらい戦ったが、2回しか勝てなかった。
1回は、逆に小手を2本取ってやった。
もう1回は…………忘れた。でも、確かに2回勝った。
フロドには本当に勝てなくて、かなり苦手意識を植えつけられた。
大会でも、彼と準決勝で当たれば、銅メダルになるし、決勝で当たれば銀メダルになった。
でも、意外とあっさりと1回戦で負けちゃったりするから、その時は金メダルだったり、たなやしきもすぐに負けたりした。めっちゃ普通のことを言ってる。
団体戦でも、フロドは大将なこともあって、先鋒、次鋒、中堅にメンバを固めて、速攻で勝つようにした。たなやしきは次鋒として、あまり強くない相手をボコボコにしてやった。
団体戦では、おそらく負けたことがなかったように思う。
だから、いくらフロドが強くても、団体戦ではこちらのチームが殆ど勝った。
あー、思い出すと懐かしいな。
そして、悲しい話も思い出した。
フロドは中学校になってからは、かなり弱体化したと噂で聞いた。
同じ道場のめちゃめちゃ下手だった後輩は、中学校でフロドのことを「雑魚」と言っていた。
技術があっても、体が小さいと中学校以降は厳しいのかもしれない。盛者必衰の理を表す。アーメン。
終章 剣道との別れ、そして……
さて、たなやしきはフロドの弱体化を見る前に、小学校6年生の途中で剣道を引退するぞ!!
やっぱり練習が大変だし、痛いからね。
嫌なことからは風のように逃げる。これがたなやしきなのさ。
渋川先生似の武道場の館長は、やめて欲しくなくて、家まで訪ねて来て下さった。
当時、70超えているから、流石にもう亡くなっているでしょう。
最後に不幸の教訓として、一人の同級生の男を紹介しよう。
彼とは、同級生で当時一番仲が良い友達だった。彼はたなやしきよりも2年早く剣道を始めていたのだが、あまり上手でなく、練習試合をしても負けることはなかった。(実を言うと、母親同士が知り合いで、その縁で剣道を始めた)
彼は身長も高く、筋肉量もあったのだが、頭があまり良くなかった。BLEACHのアイツみたいだった。
チャドは、面を打つフェイントで銅を当てるコンボに、極めて弱かった。
何度やっても引っかかったので、正直チャドと試合をしても、一本は絶対このコンボで決めることができた。私は、このコンボに彼の名前を付けていたほどだった。
正式には面返し銅という名前があるらしいけど……
チャドコンボで確実に1本取れる相手に負けはしなかったが、チャドは負けるたびに非常に悔しそうにするので、あまり試合をしたくなかった。
練習態度は真面目だったので、チャドは団体戦の大将であった。だが、前述したように、団体戦は最初の3本連取で決めていたので、彼の勝敗はあまりカウントされていなかった。現にチャドの勝敗で、団体戦の勝敗が決まるというシーンもありはしたのだが、相手は一番強い相手であったし、ほぼ100%負けていた。
しかし、今でも鮮明に覚えていることがある。
それは、たなやしきが練習がだるくて、剣道から逃げる直前くらいの彼との試合だった。
1本目は、チャドの素早い面にいきなり一本取られた。
2本目は、あのコンボで一本取り返した。
そして、最後の一本は、フロドがよく使っていた出小手を取られて負けた。
負けた時、「こんな雑魚に!!」とか小学生ながら残酷なことを思ったが、チャドは嬉しそうに泣いていた。
ーー
中学校に入学してから、彼には会っていない。
正確には、高校生の時、チャドの母親の葬式で一度あったが、挨拶程度しか言葉を交わさなかった。
彼は、剣道を続けているのだろうか?
多分、流石にやめているんじゃないだろうか。言うて、下手くそだし。
1つのことを泣くほど一生懸命に取り組んでいるチャドと、嫌なことを適当にやって、すぐに飽きて逃げるたなやしきとどちらが幸せになれると思う?
僕はチャドだと思う。
もう、会うこともなさそうだけど、彼のひたむきな努力を見ていると、多分、今幸運に包まれた人生を過ごしているんだろうと思う。
今回のお話から学ぶ、不幸にならないポイント
・不幸は飽き性の人間を好む。短い人生で多くのことを極めることはできないし、もっと言えば、飽き性の人間に得られるものなど、何もない。
・フロドですら、雑魚に変化する。盛者必衰。嫌なことや能力不足を気にしても不幸になるだけなので、自分なりの努力をして気にしないようにしよう。ただ、嫌なことから逃げると不幸が待ってるぞ。
懐かしいなー。剣道とか汗臭いものずっとしてなくてよかったぜ!!
これまでのたなやしきは、改めて見て、まあまあ頑張って生きてるじゃんとは思った。
しかし、次回、たなやしき、人生を狂わせるものを手に入れてしまうのです……
▼人生を狂わせたもの、ちょっと次回予告